少し前にRA5のフロントを弄ってみて、その反省を踏まえ、備忘録。
今乗っているRA5(ANCHOR)は2009年製で5600の105組でした。”お気楽万能ロード”が入手時に考えていた目標でしたので、早々にTIAGRAグレードのFC-4603でトリプル化して現在に至っています。その世代の、シマノ10速用トリプルの話。
この世代のシマノロード用トリプルはFC-7803(DURA-ACE)を筆頭に、6603(ULTGRA)、5603(105)、4603(TIAGRA)とありました。歯数の構成にはそれぞれ指定があって、アウターのPCD130は共通ですが、インナーはPCD92(7803/4603)とPCD74(6603/5603)の2種類があって、取り付け方法も異なっています。
FC-6603の展開図(写真上)。PCD130/74。歯数は52×39×30。
FC-5603の展開図(写真上)。PCD130/74。歯数は50×39×30。
FC-7803の展開図(写真上)。PCD130/92。歯数は52×39×30。
FC-4603の展開図(写真上)。PCD130/92。歯数は50×39×30。
チェーンリングの取り付け方は、6603と5603がクランクにインナー用の取り付け穴があるタイプ。7803と4603はセンターのチェーンリングにインナーを取り付けるタイプ。ギア歯の構成は7803と6603が52×39×30で、5603と4603が50×39×30。センター39tとインナー30tは全グレード共通ですが、フロントディレイラーは歯数差によって専用の設計。アウター52tならFD-7803かFD-6603、アウター50tならFD-5603かFD-4603を使わないと、スムーズに変速してくれません。
上位のFC-7803と下位のFC-4603はセンターとインナーチェーンリングの取り付け方法が一緒。ならば、クランクを変えてもチェーンリング自体には互換性が有るんじゃないか。今回はそんな憶測を元に、TOP50tを変えたくないのと、安価なティアグラのチェーンリングが使えるならって事で、クランクのみ交換。
この時代の10速用チェーンリングはそろそろ入手が難しくなりましたが、4603のチェーンリングは寿命が長かったこともあってかシマノ補修パーツから未だに入手可能です。DURA-ACEはともかくその他グレードよりも圧倒的に安価で入手可能なのが最大の売り。で、其の二へ続きます。